フェロモンでシロアリ駆除

シロアリの卵に擬態となって寄生するカビを、シロアリが卵と認識して巣内に運んで保護することを、岡山大環境学研究科の松浦健二准教授(昆虫生態学)のグループが突き止め、25日付の米科学雑誌に発表した。松浦准教授は「この行動を利用してカビと同様の“疑似卵”をつくり、それに殺虫剤を含ませることで効果的に巣内のシロアリを駆除できる」としている。
カビは「ターマイトボール」と呼ばれる新種。シロアリの習性を調べたところ、「β-グリコシターゼ」と呼ばれる酵素と「リゾチーム」を主成分とするフェロモンを頼りに卵を認識していることが分かった。
このカビはこれらの酵素を生産する機能を持つことが明らかになっており、松浦准教授らは、ガラスビーズ(直径0・3ミリ)を卵に見立てた実験で、シロアリが人工フェロモンを付けたビーズ約6000個を巣内に運搬させることに成功した。
松浦准教授は「薬剤を含んだ疑似卵の世話などを通して、巣の全体に殺虫活性物質を行き渡らせることができ、シロアリを効果的に壊滅させることが可能」としている。
研究グループは現在、製薬会社などの企業と連携して実用化に向けた試作品を開発中。
▽ソース
http://sankei.jp.msn.com/science/science/081225/scn0812250212000-n1.htm