沖縄の歴史と伝説
沖縄ツアーなどで本島に遊びに行くのなら、その前に沖縄の歴史や伝説について知っておくと旅がさらに楽しいものになります。
今日は数ある伝説のなかから、「為朝伝説」の話を紹介します。
為朝は「故郷ヲ慕フ心ヤ出来ニケン」・・・
妻子をつれて故国へ帰ることになりました。
そして牧那渡から船を出したが、一里ばかり走ったかと思うと、たちまち嵐に遭って、引きかえしてしまいました。
数か月たって、吉日をえらんで再び出帆すると、こんどもまた
「海風にわかに吹き荒れて、逆浪天を巻きかえし、あるいは楴を吹き折られ、あるいは梶を打ち砕かれて」
・・・進めなくなってしまいました。
そこで船頭がいうには、女が船に乗ると龍宮の神がとがめるといわれています。
この船が嵐に遭うのはそのためだから、女をおろして百人の生命を救ってほしいと。
為朝はやむをえず、妻にいいました。
「わしはお前と鴛鴦(おしどり)の契りをし、金石のように堅く誓った仲だが、天は意のごとくならず、ともに帰ることができない。
お前は子どもの養育にしっかり意を用いてほしい。成長ののちは、必ず大成するであろう」
・・・二人は各々、涙ながらに相別れなければならなかったのです。